こんにちは。
トレーナーの倉世古(くらせこ)です。
多くの人が体に良いイメージを持っている牛乳。
一方で、
「牛乳は身体に悪い」
「牛乳は骨粗しょう症に繋がる」
などという”牛乳身体に悪い説”を唱える方も多いのが現実です。
そこで今回は、
”何故、牛乳は身体に悪いと言われるのか?”について書いていきたいと思います。
※牛乳(乳製品)においては賛否両論があります。あくまでも私の個人的見解としてお読み下さい。
牛乳の特徴の一つは”圧倒的なカルシウム量”にあります。
カルシウムは骨を丈夫にするのに必要な栄養素。
だからこそ、学校給食などにも出て子供たちに摂取が推奨されています。
”日本人の食事摂取基準”によると、
カルシウムの摂取推奨量は、
成人で550~650mg
10代で700~1000mg
とされています。
牛乳は200mlでカルシウムが約220mg含まれます。
これだけで成人の1日必要量の3分の1
10代の必要量の5分の1を補えてしまいます。
確かに牛乳を飲んでいれば骨は強くなり背も高くなりそうに感じます。
しかし、だからと言って牛乳ばかりを飲んでいても良いわけではありません。
体内の栄養素はバランスが必要です。
カルシウムにおいてはマグネシウムとのバランスが大切。
理想は、
カルシウムが2に対してマグネシウムが1
2:1の割合です。
例えば、
毎日、牛乳を1リットル飲んでいるとしましょう。
カルシウム量は約1100mgになります。
この場合、
マグネシウムを550mgとっている必要があるという事になります。
これは通常の食事からは恐らく難しい量になります。
実際はマグネシウムが200mgだとすると、
カルシウムとマグネシウムの割合は、5:1。
カルシウムが多すぎてバランスが崩れてしまいます。
こうなると人の身体はどのような反応をするか。
体内にある”多すぎるカルシウム”を外に放出してバランスを取ろうとします。
その時に、飲んだ牛乳をそのまま排出してくれれば良いのですがそうもいきません。
骨に蓄えられているカルシウムを取り出して排出しようとします。
これにより骨が脆くなってしまうということです。
これが”牛乳が身体に悪い”、”骨粗しょう症に繋がる”と言われている理由の一つです。
では、「牛乳は全く飲まない方がいいのか?」というとそうではありません。
”飲みすぎ”と”マグネシウムとのバランスが悪い”事が良くないだけです。
”圧倒的なカルシウム量”は上手く活用すれば健康にも繋がるでしょう。
牛乳が好きな人はバランスの良い食事とともに適量を守って飲むのは全く問題ではないと思います。
牛乳(乳製品)に限らず”少しでも身体に悪いかもしれない”というものを全く食べない、口にしないというのはあまりに極端。
日々の健康状態を自身でチェックしながら、”食べすぎ”、”飲みすぎ”にだけ気を付けて過ごしていきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。